新たな価値創造

大規模な木造建築物への展開

キングポストトラスの再研究

 「キングポストトラス」は、日本においては大規模な木造建築物に使用されてきた技術です。

 スパンを飛ばして(柱と柱の間の距離を広げて)、空間を広く作れるため、学校の体育館などで広く用いられてきました。

 しかしながら、現在、この技術は鉄骨建築の多様化などによって風化の危機にさらされています。

 当研究所は、木材利用の新たな価値を創造する取り組みとして、キングポストトラスに着目。

 スパンを飛ばす必要がある大規模な木造建築にこの技術を採用することを目的に、キングポストトラスのさらなる利用方法の研究に取り組んでいます。

キングポストトラスの導入事例

天理教胆振分教会(北海道勇払郡むかわ町)

天理教の梁建設の概要

 天理教の胆振分教会の本院建設を担当いたしました。

 依頼主は長さ12.87メートル(7間のスパン)の梁を木造で建築できる会社を探していて、大半の会社は4~5億円もの建設費がかかると見積ってきたとのことです。

 そこで当研究所の母体である木の城たいせつにお声がけいただき、当研究所の技術を活用すれば1億数千万円コストカットして建設可能とお返事させていただき、この教会の建設が実現しました。

特殊寸法の梁材の提供

カトリック小樽教会 富岡聖堂(北海道小樽市富岡)

小樽教会の梁に関する概要

 聖堂の特殊寸法の梁材を提供させていただきました。

 長いスパンでさらに大型の特殊な梁材は一般的な流通があまりありません。

 聖堂は天井が高く、さらに横幅が広いので梁一つ一つに耐久性が求められます。

 ご要望に合わせて聖堂建設の協力をさせていただきました。